【八ヶ岳】蓼科山と北八ヶ岳を巡る -Day1 忘れかけていた、山に入る日のワクワク-

f:id:mountori:20211103232100j:plain2021.8.29~31に蓼科山をメインとして北八ヶ岳の山々を登ってきました。そしてめでたくテント泊デビューです!✨

 

紆余曲折ありましたが、夏休み終わりに滑り込みで2泊3日の山行に行けることになりました。費用と確保できる歩行時間を考えると、今年も八ヶ岳になってしまいましたが、まだまだ歩いたことない区間があるので楽しみです。また、双子池キャンプ場にて、テント泊をデビューすることができました。1回目なので、樹林帯のテント場にテントを張り、中日はテントを持たずに登山できるという作戦です。同行者は去年夏に南八ヶ岳を共に縦走したE君です。彼は双子池ヒュッテに素泊まりをしました。

 

さて今回の山行ですが、麦草峠から北の山域と蓼科山をぐるっと1周してくるルートです。1日目は地獄谷、雨池を経て双子池に。2日目は双子山でご来光を見てから蓼科山に登り、再び双子池に戻ってきます。3日目は北横岳、縞枯山茶臼山を縦走して麦草峠に至ります。北八ヶ岳を堪能できる3日間でした。これはおススメできるコースです。

 

それでは、森の美しさに心奪われる北八ヶ岳蓼科山をじっくり味わい尽くす山登り、スタートです!!

 

 

登山口へのアクセス

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                   ※参考までに、千葉駅発着の時刻と料金を掲載しました。

特急あずさの特急券は、えきねっとを利用して予約したことでいくらか安く購入できました。また麦草峠へのバスは、茅野駅で往復切符を買うとお得です。

 

 

登山ルートとmountoriのコースタイム

蓼科山・北横岳・縞枯山・茶臼山・双子山 / mountoriさんの茶臼山(長野県茅野市)蓼科山縞枯山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

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1日目は、麦草峠から山に入ります。雨池に向かう道から少し外れたところにある地獄谷に寄り道しました。雨池の東側を歩き、2泊する双子池までそれほど高低差のないハイキングを楽しみました。

 

 

地獄谷は本当に地獄か?

茅野駅に到着しました。suica特急券を併用して乗ったのですが、駅の出場には窓口に行くことが必要です。周りにもそのような人が多く、登山客の列ができていました。改札を出ると、バスまで少し時間があったので、改札前にあった登山カードポストに計画書を入れてしまいました。

 

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バスに乗る前に、バス停のすぐ近くにあるアルピコ交通の案内所に立ち寄ります。今回利用するバスは茅野駅麦草峠の往復なので、バスで片道ずつ運賃を払うと3,000円になりますが、ここで往復切符を買ってしまうと2,600円しかかかりません。400円の節約になりました。

 

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バスはそこそこの入りでした。そうは言ってもテントの入った大きなザックで1席分使うことができたのでよかったです。最初八ヶ岳連峰を真西から切り込んでいくかのように進んでいたバスは、麓に差し掛かるとジグザクどんどん登っていきます。

 

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そしてこの山行のスタート&ゴールである麦草峠に到着しました。国道としては2番目の高所らしいです。バス停のある麦草ヒュッテから国道をやや下ったところに駐車場があり、そこに公衆トイレがあったのでお手洗いを済ませました。そしていよいよ3日間の山登りスタートです!

 

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麦草峠の北側の登山口から入ると、すぐに茶水の池という池があります。確かに茶色いな… 水も干上がり気味で残念ながら美しいとは言えませんでした。

 

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まずは木道の歩きやすい道が続きます。麦草峠から雨池に至るルートは標高差も少ないためハイキングを楽しむ人も多いと思います。

 

このような道を15分ほど歩くと、左側に小道が伸びているのに気が付きます。これが地獄谷へと続く道です。

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地理院地図にも「地獄谷」と名の付いたドでかい凹地が描かれています。なのにそこへ行く道は表現されていません(実際には道があります)。これは気になる。。 事前にネットで調べてみると、その異様な空間がちょっとした立ち寄りスポットになっているようです。というわけで、僕たちも地図に無き道を進みました。

 

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細い道を進むと、害獣防止のネットが張ってありました。意外とちゃんと管理されているのかな? これを開けてさらに進みます。

 

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ネットがあったところが凹地の縁で、ここからは急な道を一気に下っていきます。つまり凹地の最低部まで行けるということです。

30mも下ってそこに現れたのは・・・

 

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苔むした巨大な岩がゴロゴロと転がり、そこだけ木が生えていない不思議な空間。直径は70~80mはあります。写真では切り取ることができないほどのスケールのこの空間、なぜか緊張が走ります。

ここ地獄谷は火口跡みたいです。この摩訶不思議な凹みが地獄谷と形容されているのですが、なんというか不気味な感じでした。凹地ということで風が一切吹かないし、音もない。ほとんど無に近い空間に流れる冷たい空気が、ゾクゾクっとさせてきてちょっと怖いです。鳥肌立ちます。ちなみにここだけ雪が遅くまで解けずに残っているそうですよ。

異空間を楽しんだら、今来た道をよじ登って脱出しました。良い寄り道になったな~。

 

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やっぱり夏山はいいですな~。

 

 

 

青天の下に雨池

登りも下りもしない道を歩いてきて久しぶりの山にもだいぶ慣れてきました。

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一度林道のようなところに出ます。

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再び木道の道に戻ります。雨池はもうすぐですが、池が近いからか、道がじめじめしており、かなり木道が腐敗していました。

 

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雨池到着! 気持良~い!!

 

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対岸には3日目に歩く山々が連なっています。ちなみにこの3日間の天気予報は、1日目晴れ、2日目曇り?晴れ?、3日目晴れっていう感じです。偶然押さえることができた日程にしては当たりで、珍しくお天気運が良かったです。

 

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トンボも喜んでいるよ。。 日常では見ない、ムツアカネのような真っ黒なトンボもいました。

 

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池が増水していて、池周遊コースはよくわからなくなっていました。

 

 

 

双子池ヒュッテとテント場

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雨池の東側を進み、また森の中を歩いていきます。ここから双子池までは少し上り下りがあります。雨池より北側のこの辺りは歩いている人が全くおらず、クマが出てきそうでした。

 

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また林道に出ます。そばには川が流れていました。

 

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道のわきにはちょろちょろと小川も流れています。水が汲めるようなところがあったので飲んでみると、すっきりとした味で、水道水って感じでした。双子池の方から流れてきていると思われるので、できれば煮沸ですね。

 

ここで問題なのが、様々な登山用地図に記されている道がちょっと立ち入りたくないような感じだということ。

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青矢印が登山道なのですが、入口もわかりづらく、見つけたとしてもその先は藪だらけでとても進んでいく気にはなれません。しかしご安心を。そのまま赤矢印の林道を歩き続けても結局同じところに出ます。林道の方が明らかに遠回りにはなってしまいますが、それでもそっちの方がいいかな。

 

ということで僕たちはほぼ迷わず林道を歩いていくことに。

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アサギマダラが先導してくれました😄

 

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アサギマダラがどこかに飛んで行ってしまうと、今度はルリビタキが道を教えてくれます(↑証拠写真ですが、、)。素敵な時間でした。

 

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サルオガセが盛大に絡む木が出てきたら、双子池はもうすぐです。

 

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この山行のベースとなる双子池に到着しました。気持ちのいいペースで歩いてこられたので、小屋には一番乗りです。僕はテント泊、E君は小屋に素泊まりということにしました。

 

www.tateshina2531.com

双子池ヒュッテの素泊まりは1泊6,000円でした。E君によると、感染症対策として大部屋にテントがいくつも張られ、それらが個室のようになっていることでかなりゆっくりできたそうです。この日の夜は5組ほどの宿泊客で賑わい、翌日はE君以外に宿泊客は居なかったみたいです。

 

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小屋の前には蛇口があり、水が出てきます。双子池の水を消毒して使っているそうで、宿泊している人はいつでも水を使うことができます。これは本当にありがたかったです。ただ消毒されているということで、独特の味があります。慣れるまでに少し時間がかかるかも。。

 

テント場は小屋から10分ほど歩いたところにあり、テントを張る前に小屋にて受付をしなければなりません。それが難点ですかね。さらにテント場にある仮設トイレは使用できなくなっており、小屋横のものを使いに来るしかありません。

 

www.tateshina2531.com

ですが池の傍ということで景色もいいですし、静かなテント場で居心地はいいです。1人1張り1泊1,500円の幕営料を支払い、テント場に向かいます。

 

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その前に、ヒュッテの横にある双子池の雄池を見ていきます。双子池というからには2つの池が並んでありまして、ヒュッテがあるのは雄池、テント場があるのは雌池です。

 

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雌池と比べて雄池は厳重に環境が守られていました。池に近づくのに、カメラ以外の荷物の持ち込みは禁止、また飲食も禁止です。ザックを地面に降ろして行ってきました。

 

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小屋の方の努力もあり、池は非常に美しく保たれています。

 

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水中の水草が良く見えます。この時は曇っていたので、晴天時はさらに透明度が高いのではないでしょうか。

 

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紅葉の時はさらに美しそうですね。

 

それではテントを張りに行きましょう。池が増水していて本来の登山道ではなく迂回路が設けられているため、テント場までの道は歩きやすいとは言えません。10分ほど歩いて到着。「ここからテント設営可です。」といったような看板があり、その先に小さな設営スペースが点在しています。

 

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池の増水によって浸水しているスペースも多くあり、良い所を見つけるのには難儀しました。登山者が通らない、本来の登山道と思われるこの割と広いスペースに設営させてもらうことにしました。ちなみにこの日は2張り、翌日は4張りぐらいが他にあったと思います。

 

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持ってきたテントはこちら、中国のMOBI GARDENというメーカーの「LIGHT KNIGHT 1 JPN」という1人用山岳テントです。日本ではまだまだメジャーなメーカーではないですが、そのコスパの良さから以前より注目していました。前から1人用のモデルがあったのですが、いくつか気になる点があって購入に踏み切れずといった感じでした。それが最近になって日本仕様のモデルを出してきたため、これは買うしかない!ってなりました。確かブログとYouTube「フォトる?」を運営しているickwさんもMOBI GARDENのテント(これではない)を使っている時があったと思います。折角他の人が全然使っていないテントを買ったので、何回か使ってから使用レビューも書いてみたいと思います。

 

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設営するとこんな感じ。

 

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受付でもらったこのタグをつけて完成です。防水紙にかわいいスタンプが押してあります。

 

小屋前のベンチで自炊するため、ヒュッテに戻ります。

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この日の夕食はカレーライス。無印のレトルトカレーは肉がごろっと入っていて大満足です。左の豚汁は双子池ヒュッテのご主人のサービスです。本当にありがとうございました!!!! 小屋の周りを犬を連れて散歩している、気さくで優しい方でした。

 

ご飯を食べているとすっかり日が落ち、真っ暗。ヘッドライトをつけながらテントまで一人戻りました。テントのフライが白いせいか、水辺のせいか、テントに大量の虫が入ってしまいました。それを何とか処理して、眠りに着きました。

 

日没の時は曇りでしたが、天気予報に従ってちょうど日付が変わる頃に起き、テントから顔を出して星を観ました。

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条件が良ければ双子池の水面に星空が映る、一度でいいから見てみたいようなことが起きるみたいですが、この日は風もあり、全くそんな気配はありませんでした。

 

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それでも満天の星空に心洗われました。

 

ではおやすみなさい。

 

つづく。。

mountori.hatenablog.jp

 

 

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