【奥多摩】雪降る石尾根縦走路 全てのピークに登ってやる!

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2022.1.5~6に雲取山登ってきました。1日目は鴨沢から登って雲取山に宿泊、2日目はたくさんのピークを越えながら石尾根奥多摩駅に下りました。

 

1日目は快晴の中鴨沢から登って来られましたが、2日目はまさかの雪。天気予報には晴れマークしかなかったのに! 結局太陽の姿を拝むことはほとんどなく、終始曇天の登山となってしまいました。それでも数々のピークを越えていく行程は自分への試練でもあり、奥多摩駅にゴールした時の達成感は素晴らしい物でした。

 

それでは、奥多摩の町へと長く長く延びる尾根を行く旅、スタートです!!

 

1日目の記事はこちら。

mountori.hatenablog.jp

 

 

 

 

登山ルート ~鴨沢から登り、石尾根で下る~

雪降る雲取山 石尾根全てのピークに登る / mountoriさんの六ッ石山小雲取山(山梨県)水根山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

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2日目は、雲取山から奥多摩駅付近まで10数キロメートル続く石尾根を下ります。前半部分は防火帯に登山道があり、晴れていれば気持ちよく縦走していくことができます。石尾根縦走路には雲取山のほか、七ッ石山や鷹ノ巣山など奥多摩山域の名山が連なっており、それらの頂に立つことができるのもこの道の魅力です。

 

 

日が昇って解った雪雲に包まれた世界

おはようございます。山頂で日の出を見るため、少しだけ早起きです。部屋の中は寒かったですが、疲労で思ったよりもぐっすり寝られました。

素早く準備を済まし、宿泊者の中で1番の出発です。うむ、そんなに寒くないぞ。小屋の前で空を見上げると、星が見えます。これは日の出いけそうか?

今日は朝からチェーンスパイクを付け、雲取山への急登をゆっくり登っていきます。ほどなくして雲取山避難小屋に到着。避難小屋の軒下にあるベンチで、朝食の準備をしながら、日の出を待ちます。

 

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まだ空が暗いうちはわかりませんでしたが、思ったよりもガスってるぞ!!

 

待っても待ってもガスは取れてくれず… 結局日の出時刻も過ぎ、雲取れず山になってしまいました。あっでも、「雲を手に取るように高い山」が由来(諸説あり)のようですから、一周まわって「雲取山」で合ってるのか??

 

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そんな感じで朝ご飯のお汁粉完成。調理が簡単ですし、体も温まるので、冬の登山にばっちりな食事でした。

 

しばらく山頂の余韻に浸ります。

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昨晩は気温が下がったのか、霧氷のようなものができていました。

 

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幻想的です。

 

 

石尾根を縦走 名のあるピークは16

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することがなくなってしまったので、いよいよ奥多摩駅への長い道のりに歩みを進めます。朝ご飯を食べているときに、雲取山荘でご一緒したお二方が先に石尾根を歩いて行かれたので、僕たちがそれを追う形で下山することになりました。天気も悪いからか、結局石尾根縦走路ではその1パーティーとしか会うことが無く、非常に静かな山歩きを楽しめました。

 

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景色なし・・・😥

 

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バックに青空が広がっていれば、霧氷も映えそうなのですが。。

 

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積雪は無いので、ある程度来たところでチェーンスパイクは外しました。

 

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本日もヨモギノ頭に登頂です。こっちの方には霧氷はありませんでした。これから歩いて行く七ッ石山や高丸山方面に目をやりますが、どんよりです。それでも視界が無くなるほどのガスでなかったのはよかった。

 

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昨日は楽しく踊っていたダンシングツリーも、今日はどこか悲しげに見えます。

 

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ブナ坂まで来ました。ここから七ッ石山への登りが始まります。

 

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急登です!

 

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こちらも立派な標柱のある、七ッ石山1,757mの頂に立ちました。

 

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石尾根縦走路は鷹ノ巣山の方へと延びています。

 

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歩いても歩いても、誰とも会いません(笑) この辺りまでは石尾根が東京都と山梨県の都県境を成しているのですが、ここから境目はすぅーっと谷筋を下りていっています。

 

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ロングトレイルっぽい1枚。

 

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石尾根には数々のピークがありますが、それに伴って巻き道というのも多く発達しています。地理院地図でもこの通り。実際にはもっと細かく道があるのではないでしょうか。巻き道を歩けばアップダウン少なく、体力的には楽なのですが、今回は全て直登ルートを選択しました。やっぱり頂を踏むという行為にロマンがある!

 

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そんなわけで登りです😓

 

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千本躑躅峰の山頂です。手彫りの素敵な標識が、遠慮気に木に掛かっていました。春にはツツジが花開くのでしょうか?

 

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晴れていたらどんな景色なんでしょう?

 

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シカがいました。奥多摩にもだいぶ食害が進んでいるようです。

 

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なんてことない道ですが、ここを歩いた”時間”が冬休みの思い出。

 

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高丸山に登頂しました。ここに来るまでがえげつない急登だったので、体力回復のためにしばらく休憩。行動食をむしゃむしゃ。いつの間にか乾いた雪が降ってきました。ザックにどんどん雪が積もる。帽子をかぶっていなかったE君の髪の毛も雪がついて白髪のようになっていました。

 

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日陰名栗峰。地味なピークですが、これも石尾根の一部。

 

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次のチェックポイントである鷹ノ巣山避難小屋は鞍部にあるみたいです。その後鷹ノ巣山へと登り返すことを考えると、あまり避難小屋まで下りたくなかったのですが、日陰名栗峰を過ぎて先を見ると、思わず声が漏れる激下り。。あまりにも登山道が急だったので、脇の林の中についていた踏み跡を、木をつかみながら慎重に下りていきました。

 

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そして鷹ノ巣山避難小屋に到着。トイレもあるので、しばし休憩です。

 

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中を覗いてみました。緊急時のための毛布や食料が置いてあります。

 

先程降り始めた雪がかなり強くなってきました。昨日には雪が無かったと思われる地面にも雪が積もってきます。

 

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綿毛にも、

 

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落ち葉にも、

 

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テーブルにも雪が積もります。

 

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相応の登りを覚悟して鷹ノ巣山へと足を踏み出します。

 

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警戒が逆に過剰だったか、それほど登らされることなく鷹ノ巣山1,736mに来ることができました。一安心。でも山頂標柱に書いてあるその標高を見て驚きました。七ッ石山から2時間半ぐらい歩いてきましたが、標高が20mしか落ちてない!! いやーびっくりしました。急な下りも何個か経ているので。その分登っていたんですね💦💦

 

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山頂は南側が開けているみたいです。それは薄っすらとわかりましたが、それ以上のものは何も見えません。鷹ノ巣山は富士山を眺めるのに適した場所だと聞いたことがあるので、多分絶景が広がっているんだと思います!(必死w)

 

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急な事で知られる稲村岩尾根も歩いてみたいですが、現在は通行止めです。石尾根縦走路をさらに行きます。ここで道標に初めて「奥多摩駅」の文字。

 

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くだるくだる。鷹ノ巣山より先は割と標高を落とさせてくれます。

 

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薄く新雪の積もった地面はお絵描きに最適です。笑顔を描きたかったのですが、なぜか怒ったような顔になってしまいました。

 

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水根山です。小さなピークには目を引く標柱なんか無いので、写真のような小さな看板を見つけるために、周りより高くなっているピークっぽい所を探します。

 

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白い道が僕らを導く。

 

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城山です。ここまでくると、山頂の看板を見つけて写真を撮ることが目的になってきました(笑) ここでは2つ発見。右の方は、千本躑躅峰と同じ作者とみた!

 

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そんなことで、YAMAPの登山地図にも載っていないカラ沢ノ頭というピークを発見ww

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雪がついている下りは危ない。

 

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将門馬場です。なぜか石尾根は平将門伝説が多いです。将門馬場では将門が馬術の稽古をしたとかいう信憑性の低い話があります。こんな山の中ですからね。他にも、七ッ石山は、将門のお供をした武者7人が石と化したのが名前の由来みたいです。こんな調子で将門さんのお話が山ほどありまして、昔この辺りを歩いたのは事実なんだろうと思われます。

 

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下草のない綺麗な林。こういう雰囲気が好きです。

 

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この直前に道幅の狭いトラバースがあるのでそこだけは気を付けて、六ッ石山への分岐まで来ました。知名度高めの山なので、ここだけはちょっと石尾根縦走路を外れて登っておきます。

 

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疲労感もたまってきて、ちょっとした登りもこたえる。

 

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降雪は強いままですが、六ッ石山に登頂しました。止まっていても寒いだけなので、小休憩で次へ進みます。石尾根縦走路も終盤に差し掛かってきました。

 

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六ッ石山から少し行ったところに狩倉山という目立つピークがあります。もちろんここも直登しましたが、ここでは山頂標識を見つけることはできませんでした。ネットで検索すると、木の幹に紙みたいのが貼ってある写真が出てきますね。探し出せなかったのは悔しい。

 

 

雪の下界に下ることになるとは

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どんどん下って、三ノ木戸山に到着。縦走路から外れているのでほとんど人が通らないピークですが、千葉県の高校山岳競技の会場がこの山なので、実は何度も登っています。それでも、雪で白くなっている三ノ木戸山は初めてです。ここからは奥多摩駅へと一気に下っていくので、ラストスパートをかけます。

 

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道に雪はなくなり、植林地帯に。

 

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登山口までたどり着きました。

 

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あとは我慢の舗装路歩きです。

 

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何度も参拝している羽黒三田神社に、無事下山できたことのお礼。

 

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もう少しだけ歩いて、雪が舞っている奥多摩駅にゴーール!! 昨日の朝居たはずなのに、すごく懐かしく感じます。

 

相当おなかが減ったので、奥多摩駅の駅舎の上にあるカフェ、PORT Okutamaで鳥そぼろ丼を食べました。久しぶりのお米に胃袋は大喜び。

 

窓の外を眺めていると、ここも雪が強くなってきました。青梅線に乗り込み、千葉に帰ります。しかし電車の遅延が重なります。その原因はやはり雪。石尾根に雪を降らせた雪雲は、関東平野全域に大雪をもたらした雲の端くれだったようです。この日、関東に大雪警報がでる降雪がありまして、帰路も中央線沿線はかなりの雪。雪を求めて山に行ったのに、帰宅してみたら千葉の方が雪多くて驚きました。ちゃんちゃん。

 

 

雑感

積雪期に小屋泊で挑戦した雲取山は、寒さの中を友と歩く良い思い出になりました。2日目も天気が良ければもっと楽ちんだったかもしれませんが、降雪の中の長い道のりは精神的に大変なことが分かりました。モチベーションを保ち続けるのに苦労します。今回であれば、全てのピークに登ってやろうという目標があってよかったです。

今回が、雪渓以外で雪の上を歩く初めての山行だったのですが、多くの人が夏山同様に冬山を目指すように、やっぱり雪があるだけで楽しみはあります。まだがっつりの雪山には行けませんが、いつかはと思ってしまいますね。いつかは。

また、奥多摩山域の最高峰・雲取山を制しましたが、アクセスのよい奥多摩は登りたい山がたくさんあります。時間の許す限り、季節を変えて、足繫く通いたいです。

 

次はどの山に登ろうかな。。

 

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