【奥多摩】積雪期の雲取山を鴨沢から登ってきた 天気の良い冬の山って最高
2022.1.5~6に雲取山に登ってきました。1日目は鴨沢から登って雲取山荘に宿泊、2日目はたくさんのピークを越えながら石尾根を奥多摩駅に下る計画です。
今回は積雪期でのチャレンジということで、必要に応じてチェーンスパイクを使いながら歩きました。1月初旬ということで本格的なアイゼンは不要でしたが、標高2,000mを超える山ですので、直前の情報収集は怠れません。
今回目指す頂である雲取山2,017mは、東京都最高峰にして日本百名山の一峰に選ばれている、割と知名度高めの山です。関東の登山愛好家なら一度は登ろうと思ったことがあるのではないでしょうか。僕もいつか登りたいと思っていましたが、夏だと奥多摩は暑すぎるので、したたかに積雪期の機会を狙っていて、念願かなっての山登りとなりました。
それでは、青空の下に雪積もるカラマツ並木の尾根を行く旅、スタートです!!
※参考までに、千葉駅発着の時刻と料金を掲載しました。 鴨沢登山口に最も利便性が高いのは鴨沢バス停ですが、平日はバスの本数が少ないのでうまいこと行きません。鴨沢の少し手前の留浦という所まで行くバスに乗りました。留浦から鴨沢へは徒歩10分程度なので、山行計画に影響はほとんどありません。
1日目の登りで使ったのは鴨沢から登るルートです。鴨沢は雲取山への最短ルートとして知られています。千葉から電車でアクセスするとなると、このルートしか採りようがなさそうです。七ッ石小屋過ぎまでは単調な登りがただきつい。石尾根にあがるとちらほら雪が見え始めました。 奥多摩駅に到着。2022年の初登りということで、気分もノッテいます。 駅前すぐのロータリーからでるバスに乗り込んで、登山口に向かいます。去年奥多摩湖から奥多摩駅まで歩いて結構大変だった思い出がありますが、バスだとやはりあっという間です。 留浦バス停に到着。これ初見じゃ読めないですよ、「とずら」です。 バス停の所に公衆トイレがあったので、ここで服を脱いだりゲイターを付けたりして出発です。 鴨沢まで湖畔を歩き、そこからだんだんと登っていきます。 サルの群れに会いました。奥多摩で見るのは初めてな気がします。 まだ山道に入っていませんが、気温がぐんぐん上がり、登りもずっと続くので汗が止まらない!💦💦 やっと登山口です。。ここ、まっすぐ車道を歩き続けてしまわないよう注意です。 やっぱり歩く人が多いからか、道はだいぶ整備さえていて歩きやすいです。特に見どころは無いので、ちょこちょこ休憩を挟みながら黙々と登っていきました。 それにしても長すぎます。七ッ石小屋までだけでも標高差が900mありますからねぇ~。七ッ石小屋に着いたら休憩しようって言いながら、その前の上り坂がきつすぎて何度も何度も立ち止まってしまうことになりました。 そういえば申し遅れましたが、今回の山行の同行者はE君です。昨年夏の北八ヶ岳縦走などに登場済みです。高校生活、友人と山登りに行けるのもあと数回しかない。受験というタイムリミットがぁぁー。 バテ気味ですが、七ッ石小屋に着きました。七ッ石山の巻き道からはちょっと登って来なければなりませんが、良い休憩場所です。 小屋の前にたくさんのベンチが置かれていて、そこで一服です。七ッ石小屋はテント泊もできるということなので、いつか泊まってみたい。というのも、小屋から見える景色がとってもいいのです。 富士山がバッチリです。奥多摩から見る富士山は、手前に大菩薩嶺や三ッ峠山の山並みが手前に見えて、それが猶いい感じです。 名物の小屋番ネコに挨拶を済ませ、足を進めていきます。今日のゴールはまだまだ遠い。。 今日は余裕をもって奥多摩山荘に着きたいので、七ッ石山へは登らず、巻き道を通っていきます。小屋の周りのこの辺は巻き道が多く、道迷いも多くなっているみたいなので、直登ルートで進むか、一番下の太い巻き道を通るかにした方が安心できそうです。 谷の最奥部を橋でトラバース。 プチ氷瀑がありました。 小っちゃいやつだと思っていましたが、離れたところから振り返ると、登山道の下の方まで続いていて結構大きかった! 日陰で雪が見られるようになってきました。 アイスバーン気味になっている所もあったので、ここは慎重に。 ブナ坂というポイントに来ました。ここで石尾根縦走路に合流です!! ここから先は尾根歩きで、これまでよりも精神的に楽ちんです。 こんな感じに、気持ちの良い防火帯の道が続いていきます。山火事の延焼を防ぐため人為的に木が切り取られている部分ですが、ここを歩くというのも見通しがきくので気分爽快です。 ネットでよく見る、ダンシングツリー。 スルーしてきた七ッ石山を振り返る。あっちは雪ありますねー。 ヘリポートにはザクザクとした雪が積もっていました。しばらく前に降ったもののようです。 奥多摩小屋跡です。もうすっかり、何の跡形もありません。少し歩けば展望の良い所があるので、かなり良いロケーションだと思いますが、数年前に閉まってしまいました。残念ですが、山小屋の管理・経営というものはなかなか厳しいものがあるのでしょう。 ピーク手前は急登でしたが、山頂からの眺めは格別です。今回の山行で、この景色が一番良かったと思います。ずぅっと延びていく石尾根、その先に三頭山などの山々が見られます。 ほぼカラマツ。 小雲取山へ。この辺りのピークにもそれぞれ巻き道がついていますが、日陰の巻き道は通行者が少なく、雪が多そうだったので直登ルートを選択していきました。 代償は急登。 主の登山道からは外れますが、一番高そうなところを探したら、小雲取山の山頂標識を見つけることができました。 雲取山まで、あと少しです。 今までは見えなかった「奥の」山が出迎えてくれます。 良い景色。 雪の付いている割合の方が多くなってきました。 左に見える丘が雲取山です。 長い道のりに疲労感が出てきました。 最後は意外と優しく、少しだけ登らされて雲取山避難小屋に着けました。 壁に温度計がついていたので見ると、-4℃。想定していたより暖かかくて、汗をかきながら登って来られたのはこの気温のおかげですね。 小屋のすぐ横に山頂標柱が立っていますが、こちらは山梨県側の山頂。少し進んだ先にある東京都側の山頂の方が立派で、標高も高い気がするので、そっちをゴールの方にしてしまいたくなります。 ということで、東京都の山頂目指して、、 雲取山2,017m登頂!!! 長年の夢がかないました。 久しぶりに自分登場。服の色が地味すぎて雪山に映えませんね~w。 今日の富士山も見納め。だいぶ日が傾いてきました。 山頂に新聞の記者の方がいらっしゃいました。取材のため、誰かが登ってくるのをずっと待っていたそうです。それが、正月過ぎの平日だからまあいない。もう少し早く登ってこればよかった、ごめんなさい!笑。僕らと同じく雲取山荘に泊まられるそうで、先に下りていかれました。山頂を堪能したので、僕たちも追って雲取山荘へ。 雲取山荘へは結構下らないといけないです。山の北側ということで、それなりに雪がありました。 そういえば、積雪が少なかったこともあり、結局チェーンスパイク付けずに山頂まで登ってきてしまいました。さすがに山頂で装着し、ここの下りは慎重に行きます。 想像の何倍も下って雲取山荘に着きました。はぁ~疲れた~(*´Д`) 外のベンチでチェーンスパイクを脱ぎ、雪を落として山荘の中へ。受付でチェックインを済ませます。この日の宿泊者は5組ぐらいだったと思います。 今回は素泊まりにしたので、1泊6,800円でした。ちなみに2食付きが9,500円です。なんと今年の1月1日から値上げして、千円くらい高くなってしまったので、値上げから数日後に来るなんてちょっと損した気分。まぁしょうがないんですけどね。 廊下の本棚とランプがいい雰囲気です。山小屋に置いてある本って惹かれますよね。 既に物が散乱してしまっていますが、、通されたのはこんな部屋でした。中央に小さなこたつがあります。部屋に入っての第一印象は、寒い!!🥶 てっきり部屋の中は暖かいものとばかり思っていましたが、電気も貴重な山小屋ではそんな贅沢言ってられませんでした。2人して小さなこたつに足を突っ込んで寒さに耐えました。ただありがたいことに、トイレはきれいでした。 実は夕日を観にもう一度山頂に登ろうと思っていたのですが、山頂からここまであまりにも下ってきてしまって、明日のことを考えると疲労が心配なのでやめにしました。日の出は拝みに行く予定です。 仮眠をとったりして休んだら、Let's cooking! 宿泊者には、お水を分けてもらえます。料理も分もいただけました。その場で飲むだけなら、お湯も貰えます。自炊室はいったん山荘を出たところの別の建物です。鍵を開けてもらい、暖房をつけてもらいました。 自炊室の様子。もちろん寒いです。 今晩のご飯は鍋! 食材を凍らせて持ってくるのが重かったですが、ずっとα米続きだったのでちゃんと(?)このぐらいは作らないとね。忍び寄る冷気を押しのけるように鍋から湯気が立ち昇り、あつあつのスープを口に入れると生き返った感じがします。幸せな時間だ~。山鍋にハマりそうになるくらい美味しかったです。 コンビニおにぎりを投入して、〆の雑炊。このサイクルを2回やりました笑。 小屋の前からは東京の夜景。 うまく撮れませんでしたが、星空も凄く綺麗でした。 かなり長い行程をこなした1日目でしたが、明日はもっと距離が長いので、下山と言えども油断はできなさそうです。あのこたつを端によけて、布団を敷き、今日の疲れを取るために寝ます。おやすみ。 2日目の記事に続く…… ブログランキングに参加しています。 ⇓これを押して、応援お願いします!!
登山口へのアクセス
登山ルート ~鴨沢から登り、石尾根で下る~
雪降る雲取山 石尾根全てのピークに登る / mountoriさんの六ッ石山・小雲取山(山梨県)・水根山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
鴨沢から七ッ石小屋まででメンタルやられる
石尾根まで来たら勝ち組!
東京で一番高いところ 雲取山
極寒のなか食べる鍋ほど旨いものはないだろう