【八ヶ岳】蓼科山と北八ヶ岳を巡る -Day3 八ヶ岳の裾野を見下ろして-
2021.8.29~31に蓼科山をメインとして北八ヶ岳の山々を登ってきました。
3日目は、北横岳、縞枯山、茶臼岳と北八ヶ岳の主要な山々を縦走していきます。この3日間で最も天気が良く、景色を楽しみながらの大満足な最終日となりました。
北アルプス・南アルプスの山並みを眺め、八ヶ岳の美しい裾野を見下ろしながら歩く3日目、スタートです!!
1日目・2日目の記事はこちらです。
3日目は、双子池から亀甲池を経て北横岳に登ります。坪庭に下りた後縞枯山と茶臼山を歩いていき、この山行の出発点である麦草ヒュッテに戻ります。やや標高差のあるルートです。特に朝っぱらからの北横岳の登りはかなり大変でした。ただ縞枯山と茶臼山にそれぞれある展望台からの眺めは最高で、この山に来てよかったー!と思えるに違いありません。 この日は亀甲池の方に歩いて行くので、ヒュッテに泊まっていたE君にはテント場に来てもらいました。静かにテントを撤収し、出発の準備を進めます。ちょうど隣にテントを張っていたグループの方が起きていたので、挨拶をすると、僕たちと同じく千葉からの方でした。「朝早くから凄いな、頑張って!」という見送りを頂き、未だ日の昇らない双子池を4:30に後にします。 亀甲池までは前日に歩いていた箇所なのでそれほど緊張はせず、道を見失わないようゆっくり進むことができました。亀甲池に着くと、空と山の境が分かるくらいまで明るくなってきました。ここでヘッデン終了です。分岐を直進し、横岳に挑んでいきます。驚いたのは、亀甲池のすぐそばから始まる急登。朝から泣かせてきます😭。時々立ち止まってメボソムシクイのコーラスを聞きながら(ただ疲れて足が出ないだけ)、着実に標高を上げていきます。 亀甲池からじっくり1時間もかけて北横岳北峰に登頂しました! 標高は2,480m。しっかり高いんですよね。。山頂はちょうど雲の最上部で、ギリギリ景色は見えず。雲の隙間からは雲海の予感がするのでちょっと残念です。 ここへは、双子池から大岳を登ってくる道もあります。ただ大岳周辺が少し危ない岩場だそうなので、初心者はダメです。 それでもブロッケン現象が現れたことが唯一の救いかな。 強風がどんどん体温を奪っていくので、少し離れた南峰に移動します。 北横岳南峰。北峰から標高を落としてきたので、より雲の中です。北横岳は、将来雪山の季節にぜひリベンジしたい! さらに下ってきて、北横岳ヒュッテに来ました。風も当たらないので、休憩に適しています。小屋の前に置かれている看板「山は厳しく 美しく」の言葉が心にしみます。 ヤマハハコの花。 時間があったので、北横岳ヒュッテから延びる散策路に入り、七ッ池という所に寄り道します。実際に7つ池があるのかは分かりませんでしたが、確かに小さい池がいくつかありました。そしてikibomari(☚ここ重要w)でした。 では坪庭(ロープウェイの方)に下っていきます。 途中、坪庭を一望。かなり雲が取れてきました。午前中は晴れ間が持つということなので、嬉しい限りです。 ロープウェイの駅と、その後ろには南アルプス。恐らく尖っているところ左から順に、北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳です南アルプス方面への山行は何度も計画していますが、その度に何らかの理由でボツになってしまっています。南アルプスに嫌われているんだろうか?? 坪庭まで下って来ると、そこは庭園路になっているのでとても歩きやすいです。登山客だけでなく、観光客も訪れる場所なのでいつも人が多いイメージですが、まだロープウェイの運行時間前なのでこの広大な坪庭を二人占めです!!!(↑珍しく自分が写っています。) 坪庭は、横岳の噴火で噴出した溶岩が固まってできた溶岩台地ということで、歩いていてとても気持ちがいい場所でした。そしてアルプスの展望もいい。 キンロバイ。 ルリビタキがチラッと姿を見せてくれました。 そしてカヤクグリも! 御嶽山いいですねー。こんなに台形だったっけ? 坪庭の端まで来ました。縞枯山方面に曲がります。 ネットでよく見る青い三角屋根が見えてきました。 形がかわいい縞枯山荘です。小屋の周りは草原になっていて、爽やかな風が吹き抜けてとても気持ちが良かったです。猛烈に泊まりたくなりました。 お地蔵さんも同じ屋根なんだね😊 縞枯山荘を過ぎると、すぐに縞枯山への登り口があります。ここもかなりの急登でした。北横岳の登りをそのまま短くした感じです。 縞枯山登頂しました。やったー。山頂は木に囲まれていて眺望はありませんが、少し歩いたところに展望台と名の付いたところがあるので、すぐそちらに向かいます。 山の名前になっているだけあって、縞枯れ現象が所々に見られます。 縦走路をちょっとだけ外れ、岩場をよじ登って縞枯山展望台に到着です。 さてさてその景色は~? おー見事に南側が開けています。その主役は南八ヶ岳連峰です。ちょっと茶臼山が邪魔?(笑) ちなみに、中央左の、木が無くて色が薄くなっている所が、ゴールの麦草峠です。 八ヶ岳の主峰、赤岳・阿弥陀岳が顔をのぞかせています。昨年の思い出がよみがえります。 個人的には八ヶ岳一のイケメンだと思っている阿弥陀岳にもいつか登りたいです。 東側に目をやると、少々雲海が発生中。金峰山の五丈岩なんかが確認できました。他にも、あーこれなんだっけな~?というような、いつもは見えないような遠くの山まで望むことができました。結局妙高山だったような気がします。 さらに東側では、茅野の町と南・中央アルプスを一望できます。2人とも雨男というだけあって、E君との登山は天気がイマイチなことが多いので、この景色は本当に涙が出ます😂。 いい感じに岩が積みあがっているので、そこに上がると絵になります。たまたま僕と同じように山で写真を撮る方と居合わせて、話は盛り上がり、2人が同時に写った良い写真まで撮っていただきました。ありがとうございました! E君撮影。ナイスビュー!! 写真はないのですが、茶臼山のピークへ向けて歩いて行きます。一度鞍部まで下ってほぼ同じ分登り返さないといけません。風の当たらない樹林帯はどんどん気温が上がってきました。そして山行の終わりが見えてきて、次の日が始業式だったことを思い出します😓。 一応茶臼山山頂のの道標まで登ってきました。茶臼山も山頂は木に囲まれていて全く眺望は無い代わりに、ここにも展望台が存在します。麦草峠はここを左ですが、右に折れて展望台に行きます。絶対に展望台には寄った方がいいです! 縞枯山の展望台よりも、西側をスッキリと見ることができます。上のT字路よりも山頂感があるので、ここを茶臼山山頂としている登山地図もあります。 南八ヶ岳の緩斜面がなんとも美しい。赤岳とかを歩くだけではわからない八ヶ岳の雄大さが、引きで見ることで伝わってきます。 やっぱりアップしたくなるヤツ。 この日歩いてきた縞枯山が手前に、2日目に登頂を果たした蓼科山が奥に見えます。達成感のある構図です! 霧ヶ峰を見下ろすとは贅沢な。 ここでもお立ち台で遊ばせてもらいました。八ヶ岳はアルプスとは違って、稜線美に浸るというよりも、眼下に広がる裾野にうっとりする山だと思います。八ヶ岳もアルプスに負けじと立派な連峰ですけどね。 茶臼山を制したら、後はもう下りの一辺倒です。急に気が楽になる。けれどもこういう時こそ怪我に注意しなくては。 下っている途中、メボソムシクイの群れにバッタリ。持ってきていた望遠レンズに付け替えるのも待ってくれて、まったりと観察することができました。 中小場。八ヶ岳山域はかなり短い間隔でわかりやすい道標が立っているのでありがたいです。 大石峠。この辺りから見覚えのある木道へと変わっていき、ハイキング客の多い麦草峠が近づいていることを実感します。 そして3日間の山行を終え、麦草峠にゴール!! スタートした麦草峠を懐かしく感じている笑。それほど充実した山行でした。 バスが来るまで、麦草峠で売っているコケモモジュースで乾杯。甘酸っぱくて美味しかったですが、氷の割合が大きい割に540円(定かではない)はちょっとお高め(?)。ただコケモモの酸っぱさは好みなので、コケモモのジャムをお土産に買って帰りました。 行きと同じバスで茅野駅へ。疲れもたまって、爆睡でした。 折角長野に来たのだからということで、駅近くの店に入って蕎麦を食べました。真夏だけど温かい蕎麦が食べたくなる下山後。時間がないときは、駅舎内にある立ち食い蕎麦屋もおススメです。 帰りもあずさに乗って帰るような経済的余裕はどこにも無いので、鈍行に揺られてゆっくり、もちろん寝ながら、千葉まで帰りました。今回も無事に山行を終えることができよかったです。 今まで時間に追われる登山が多かったのですが、今回は割とゆっくり、山の中で時間が流れてゆくのを楽しむことができました。これが山の楽しみ方正統派ですよね。 今回横岳や縞枯山を登ったことで、八ヶ岳主稜線の歩いていない区間が、赤岳より南と夏沢峠から麦草峠となりました。八ヶ岳制覇が見えてきます笑。 高2の夏はこんな感じで終わってしまいました。つまりこれが意味するところは、来夏は受験の天王山。。夏山行きたいよ~~。多分1回ぐらいは行きます💦 先ずは秋山・冬山を満喫だ! ブログランキングに参加しています。 ⇓これを押して、応援お願いします!!登山ルートとmountoriのコースタイム
双子山・蓼科山・北横岳(北峰)・北横岳(南峰)・縞枯山・茶臼山 / mountoriさんの茶臼山(長野県茅野市)・蓼科山・縞枯山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
北横岳の激登り、慰めのブロッケン
誰もいない坪庭へ
2つの展望台
雑感