至近距離でビロードキンクロを観察
浦安の海岸に海鳥を観察に行ってきました。初見も観ることができ、楽しい探鳥でした。とりあえず今回の目玉だったビロードキンクロを中心に紹介します。 2021.1.2
日の出直後に浦安海岸に到着すると、まずミミカイツブリを見つけることができました。東京湾にもいるんだな。
ミミカイツブリに似ているがこっちの方が圧倒的に多い。ハジロカイツブリが近くにいました。
ウミアイサの♀が2羽並んで泳いでいました。まだ♂は見つかりませんでした。
初めは仲良く潜水して採食していたのに、突然喧嘩が始まりました。いや～完全にくちばしいっちゃってるよ。こうやって見るとウミアイサって翼竜(プテラノドンとか)に見えませんか？
さらに馬乗りになって息の根を止めようとしているように見えました。♀どうしの喧嘩、あな恐ろしやー。
その後は何事もなかったかのように2羽並んで泳いでいました(笑)。勝負着いたのかな。というか何が気に食わなかったんだろう？
羽ばたきなんかも見せてくれました。立ち上がってる⁉
カンムリカイツブリもいました。この後訪れた谷津干潟でカイツブリも見たので、この日はカイツブリ類4種を見ることができました。日本で観察できるカイツブリ類は計5種で、残すはアカエリカイツブリというわけです。東京湾じゃちょっと厳しいだろうな。
他にはホオジロガモの群れを遥か沖合に確認しました。全体としてはやはりスズガモが多いです。
海を望んで鳥を探していると、オオバンが飛んでいて、オオバンだぁなんて思っていると突然背後から海に向かって黒い物体がすっ飛んでいきました。急いでカメラを向けると、
うわぁっやられた！と思った瞬間、
オオバンが水面に到達して潜ったため狩りは失敗！ 未遂に終わったわけですが、初めてハヤブサの狩りの瞬間を見たので興奮しっぱなしでした。本当に速い！鳥類界最速、いや動物界最速の実力を見せつけられた気がしました。
ここ浦安の埋め立て地ではハヤブサが活発に活動していて、たまに狩りや餌を食べる様子を観察できるそうです。マンションの上から海を見下ろせて、獲物を狙いやすいんでしょうね。
埋め立て地の先端に向けて歩いていると、ヒドリガモがずらっと並んでいました。アメリカヒドリが至近距離で見られることも多いみたいですが、この日は見つけることができませんでした。
歩いているとカメラマン数人が海にカメラを向けていて、見るとビロードキンクロがぷかぷか浮いていました。やったー、今回のお目当てビロキンしっかりと観ることができました。ここはビロキンが超至近距離で観られる場所として知られており、前から来たかった場所でした。ビロキンなんて普通沖の方で泳いでいて、スコープで何とか見つけて「みっけ！」なんてやってたのに、なんだこの近さは‼
スズガモの小群に交じって♂1羽が潜水を繰り返しています。周りのスズガモより潜水時間が長く、一度潜るとしばらく出てきません。
こんなにじっくり観察できるとはね。。今までのは何だったんだ。
潜ったり頭掻いたり眠ったり、非常にまったりとしていました。人にもだいぶ慣れている。
せっかくなので動画も撮りました。ー酔い注意ー
一度離れてからまた戻ってきましたが、まだ健在でした。ずっとここにいるのかな。潮が少し引いて距離は出ましたが、日が昇ってきて見やすい。
人が増えてきたので退散。みんな一言も発さないから感染リスクはほぼゼロなんだけどね。
ビロードキンクロは顔が面白い鳥の代表格な気がします(エトロフウミスズメなんかにはかないませんがｗ)。やはりこの歌舞伎役者のような顔立ちが好きです。近縁種としてはアラナミキンクロを見てみたいです。
この後浦安海岸では少し珍しく初見でもある鳥を観ることができました。そんな野鳥を中心に浦安海岸での探鳥の続きを綴っていきたいと思います。
