【房総】富山 -『南総里見八犬伝』の舞台で気軽に絶景を-
2020.12.20に富山に登ってきました。
富山と少し離れた伊予ヶ岳と併せてソロで登りました。
この記事では後半の富山について紹介します。
標高349mの富山(とみさん)は初心者向けの低山です。北峰と南峰を有する双耳峰で、北峰にある展望台などからは東京湾を一望することができます。また富山は『南総里見八犬伝』の舞台となっており、それにまつわるスポットが点在しています。
どこか柔らかく包み込むような雰囲気を感じる、富山登山のスタートです!!
伊予ヶ岳の山頂を往復し、舗装路を歩きながら富山に向かっているところでした。
伊予ヶ岳の山行記録やルートはこちらをご覧ください。
水仙を愛で、急登にやられる
伊予ヶ岳から富山方面に歩いています。ここは「ふるさと自然のみち」だそうです。初めて聞きました。
伊予ヶ岳に背を向けて富山へてくてく。富山は絵に描きやすそうな形をしています。
まんまるの山と富士山。右のきれいなまんまる山はおそらく津辺野山。
道の傍らに水仙の花が咲いてました。
富山の北側すぐ近くには水仙遊歩道なるものがあり、その見頃は1月中旬から2月下旬だそうです。その時期に富山登山に来られた際はそちらも 一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。
折角なので背景に伊予ヶ岳を入れて。
ピカピカのカーブミラーがあったので富山を鏡越しに。 こんな風に自分の好きなタイミングで立ち止まって写真を撮れるというのがソロの楽しさだと気づきました。同行者がいると気を遣いますもんね。でもパーティーにはパーティーの楽しみがある!
みかんを銜えたカラスが飛んでいました。
一度広い道に出ますが、親切すぎるぐらい道標があるので安心して進んでいけます。
伊予ヶ岳と富山を結ぶこの道ですが、富山の山頂付近に着くまでにすれ違ったのはトレランの方2組だけでした。
道路が立体的に交差している場所に来ました。近くに小道があったり、ここはどう進んでいいのか迷いました。あれだけ道標を設置しているなら、ここでもっとわかりやすい案内をしてほしいです。
どうやら富山の麓に到着したようです。ここから見える伊予ヶ岳は背骨のよう。
角度付き矢印の道標。
オオタカ幼鳥が飛んでいたので急いでカメラを向けました。
周りに畑や人家がなくなって、いよいよここからが本格的な登りみたい。
杖にできる竹竿が置いてありました。
ここの道が暗~くてすごく急! これが山頂付近まで続くのでしんどかった。
つるにびっちり覆われた木がたくさん生えていました。アオジの声も重なってなんだか不気味。 いつの間にか伊予ヶ岳の標高を越していました。
つらい坂を登った後の景色は素晴らしい
マスクをしていたこともあって、ぜーはー言いながら北峰と南峰の鞍部にある東屋に着きました。ここは「八犬士終焉の地」だそうです。『南総里見八犬伝』を読んだことがないのでよくわかりませんが、好きな人は聖地巡礼的な感じで楽しめそうです。余談ですが、八犬士は犬ではないみたいですね。一犬連れてここまで散歩していた人がいましたが、、ここで一犬が終焉しないことを願うばかりですw。
『南総里見八犬伝』いつか読んでみようかな。
西側の展望が開けていました。
もちろん富士山も。今年は雪が少ないように感じます。
いつか登りたい天城。千葉県の内房からはよく見える山なので意外と愛着あるんですよね。
右手の階段を上ってまずは北峰に行きます。
北峰の山頂には広場といくつかのベンチ、そして展望台がありました。
こんな石碑も。 今の天皇陛下が皇太子時代に皇后さまと登られたようです。たしか登山がお好きだったんですよね。
では早速、展望台に登ってみます。
そこはまさに東京湾を一望でした。
そして生まれて初めて大島以外の伊豆諸島を見ました。憧れの八丈島航路で探鳥したい。
展望台が微妙な高さで、周りの木々に隠れたりして、東側の房総丘陵はよく見えませんでした。
少しですがここにも色づく紅葉。
広場から外れた隅のところに富山山頂の看板はありました。危うく気づかないところでしたよ。
それでは鞍部の東屋を経由して南峰に移動。
途中、「縁結びの大杉」という立派な木がありました。ここまでくるともはや杉感がない。
『南総里見八犬伝』関連の「伏姫籠穴」というところを通るルートは台風の影響で現在通行止めです。
南峰のすぐそばまで来ました。この階段を上がると、、
観音堂というのがありましたが、ひどい荒れ模様。。一応南峰getしてすぐに引き返しました。
明るい西の尾根で下山、ノスリにも出会う
では下山しましょう。
階段と坂のミックスで一気に下ります。伊予ヶ岳同様歩きやすかったです。
房総でよく見る地面ごとはがれた大木。
時々視界が開けます。
そういえば、小さなピークを越えるために一度登り返しました。
西側の尾根は登ってきた東側の舗装路と反対に、日が差して、メジロ囀る明るい道でした。
頭上には今にも落ちてきそうな巨大ブロッコリーがあったので注意です。
地図には載っていない分岐がありましたが、道標通り福満寺方面に下ります。
階段を下りて、墓地の横を通って、
麓の福満寺に到着です。ここにはお手洗いがあります。
そして大量の竹竿もありました。
駐車場に向けて道路を歩いているとノスリが飛んでいるのを見つけました。
そして横に目をやると人家の屋根にも別個体のノスリが!
登山から鳥見に切り替えてしばらくノスリを観察しました。
最後はゆっくりしながら南房総市営の無料駐車場にゴールです。
富山・伊予ヶ岳の最寄り駅は岩井駅で、富山なら全然歩ける距離です。この同じ行程を公共交通機関で来て歩くなら、岩井駅からの市営路線バスで伊予ヶ岳登山口まで行くといいです。
雑感
伊予ヶ岳・富山登山とても楽しかったです。特に伊予ヶ岳のロープ場は思ったより長距離で登りごたえがありました。両山とも低山らしからぬ展望の良さで、あまり苦労せずとも登山の楽しみを味わえる山行っていいな、と思いました。
千葉で一番登りたかった山に登ることができで満足でした。でももともと房総は山が少ないので、もう未開拓の山がなくなってしまいそうw。。最近は低山続きですが、冬はやっぱり低山の季節です。皆さんも家の近くの里山に足を延ばしてみてはどうでしょうか。どうせコロナで遠くには行けそうにありませんから。しばらくは泊りでの高山は厳しそうですね。夏山シーズンには自由に動き回れることを祈っています。
そしてなんと言っても今回はソロ登山デビューということでよい経験になりました。山岳テントの購入も考えていますし(使う時が今年来るかな…)、登山のさらなるステップアップに挑戦していきたいです。
2回にわたる山行記録、最後まで読んでいただいてありがとうございました(人''▽`)
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