アオバト、君たちは面白いよ

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僕より鳥に詳しいF君に誘われ、大磯の照ヶ崎海岸にアオバトを観察に行きました。 2020.8.10

 

照ヶ崎はアオバトが海水を飲みに来る場所として有名です。一度は行ってみたい場所でしたが、今回初めて観察に行くことができました。

 

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数十羽ほどのパラパラとした群れが山のほうからいくつも飛んできます。昨年の秋に登った丹沢からはるばる来ているみたいです。その距離、15~30㎞!!よく飛びます!

 

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そして岩礁に留まり、海水を飲んでいきます。

非常に面白い生態ですよね。 体内のナトリウム・カリウム濃度を確保するために海水を吸飲する、ということが分かっているらしいです。なぜアオバトがこんなことをしなければならないのかというと、アオバトが食べる果実に栄養が少ないかららしいのですが、そんな鳥たくさんいると思いませんか?果実食の鳥類はたくさんいますし。。アオバトだけがこのような行動をとるというのは納得できませんね。

ちなみに、含まれるナトリウム量が最も多いのは、チェリモヤという植物、2位はアセロラらしいです。〈参照:ナトリウム(果実) | 食のしおり」

話は戻りますが、アオバトは冬、海水を飲みに来ません。繁殖しないから栄養が少なくても大丈夫なんだそうです。(←なんじゃそれ、)

 

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岩礁で海水を飲んでいても、大きな波が来たらいちいち飛び立たなくてはなりません。ナトリウムをとるのは一苦労ですね。それでも、F君の話によると、波打ち際にアオバトの死体が流れ着いていることがあるそうです。さらに今回は見ることがありませんでしたが、たまにハヤブサも狩りをしに来るとか。命がけだ…

 

アオバトが時折、近くや頭上を飛んでくれたので撮ってみました。

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雨覆が赤紫色の♂です。

 

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そしてこれが♀です。

 

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左♀、右♂。

なんだか♀のほうが多いな~と思っていたら、やはりそうみたいで、♂の多くは朝方に飲みに来て山に戻ってしまうらしいです。その後に♀の群れが来るとか。これまた面白い生態。

 

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個人的には、アオバトの下尾筒の模様が気に入りました。きれいだな~。

 

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すぐ近くにとまっていたウミネコです。

 

カメラマンの数も多く、ザ・探鳥地という感じがしました。そしてアオバトは、土鳩やキジバトとは異なるオーラに様々な不思議な生態を併せ持つ興味深い鳥でした。千葉県でアオバトを観察したいものです。

僕たちはいつもの食事で摂取できる、ナトリウムのありがたみを強く感じる鳥見となったのでした。

 

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