みんなが見守るコアジサシ 雛が続々産まれている
検見川浜にコアジサシを観察に行きました。今は繁殖期の真っただ中です。 2020.6.20
前回に引き続き、今回も産まれたばかりの可愛い雛についてです。
前回紹介したコアジサシ家族の奥の草むらから、雛が元気に飛び出してきました。模様はまだ幼いですが、親にかなり大きさが近づいていました。
「早く飛べるようになりたい!!」
と言っているかのように、羽根をバタバタさせています。
そんな雛にあるコアジサシが近づくと、親コアジサシは怒って追い払うのでした。。。
こちらはまた別の巣です。
2つの卵のうち、1羽だけ孵化していました。観察しに行った当日か前日に産まれたのでしょう。もう1つの卵もその日のうちに孵化しそうで、数人のカメラマンが見守っていましたが、僕がいたお昼までに孵化することはありませんでした。
小さな雛のために、小さな魚を与えています。
食べてくれました~。
いつも思っていますが、鳥やほかの動物って食べるものが体のサイズに対して大きいですよね。この魚も、コアジサシからしたらかなり大きいのでは?と思ってしますが、普通に丸呑みしていました。
確認できた2回目の給餌です。このそっと差し出してあげる感じがかわいい。
そして3回目。かなり頻繁です。
雛を体の下に隠しました。弟(or妹)が産まれるのが待ち遠しいね!
あるコアジサシが、卵を銜えていました。奥の方では雛が誕生したみたいです。
孵化した後の卵をそのままにしておくと、天敵に巣の場所を知られてしまう確率が上がるため、雛が孵ったら速やかに殻を処分するそうです。まぁここにコアジサシの大コロニーがあることはネコでもハヤブサでもみんな知っていそうですけどw。
これまた別の巣です。比較的小さな雛が2羽いました。
親コアジサシがエサを持ってきました。もはやロープ内のいたるところで起こっている光景。
一方の親がエサを捕りに行っているとき、巣で待機する親が雛を体に隠したりしていました。
このぐらいまで大きくなると、雛も活発に動き回ります。人間でいう5~6歳くらいじゃないでしょうか。
必死にアピール!!するも誰も見てない。
続々と雛が孵っているコアジサシ保護区ですが、一つ驚いたことがありました。
親が雛の大きさ(成長段階)に合わせた大きさの魚を取ってきているということです。当たり前かもしれませんが、これってすごいことだと思うんです。
そもそも魚を捕まえる段階で魚の大きさを見ながら選んでいるのか、小さい雛は大きい魚を食べれないということを理解しているのか、などいくつか疑問が出てきます。
おそらくコアジサシ当人(鳥)は意識せずにやっていることだと思いますが、そういった自然のメカニズムってすごいですよね。
長くなってしまいましたが、お付き合いありがとうございました!!